RT日記

武蔵野での生活。

2018年5月11日(金)

爽やかな五月晴れ。昨日10時に寝たというのに7時まで寝てしまった。なんだか最近一定の割合で9時間睡眠を取っている気がする。身体が求めている睡眠という気がする。こういうのは素直に受け入れ、とれるときにとったほうがいいんだろうなと思う。困るのは脳が睡眠を求めているときで、そういう時はいくら寝ても満足してくれない。そして脳が睡眠を求めてくるような状況は、たいていの場合抜け出すのが容易でない、ような気がする。自分の脳がそうならないようにできるだけ気をつけているんだけど。(とはいっても飯ちゃんと食ったり散歩とかしたり程度)

 朝、ご飯を食べて勉強していると隼から今日飲み行こうぜとメール。仕事が定時に終わったらねと返信する。

 金曜日はメールマガジンを作成しなくてはいけないので一番忙しい曜日だ。新着ワインの解説文をつくり、輸入元の紹介文をコピペしたものを自分風味に味付けし、全体を編集する。この作業は結構好きなんだけど、もっと時間があれば、といつも思う。もっと腰を据えて書きたいし、もし時間が許せばちょっと寝かせて、もっと洗練された文章にしたい、と、もやもやしてしまう。でももちろんそんなに時間はかけられないし、時間をかければいい文章になるのかというとそういうことでもないような気がする。金曜の夜に配信することは決まっているので毎回「まぁこんなもんかな」というところで切り上げる。もやもやだけは心の隅にほんのわずかな量が残り、それは沈殿し、堆積し、やがて自分と一体化していくのだろう。川崎昌平さんの漫画「編プロガール」で、編集長が「これまで何年も編集をやってきたけどな、心の底から満足できた編集なんてただのひとつもねぇよ」とこぼすシーンを思い出す。みんなそんな感じなのだ。

 結局今週もまぁまぁぼちぼちやな、みたいなところでメールマガジンを送信する。フレッド・ロイマーの2017ヴィンテージ評を訳したのが楽しかった。翻訳をしているとその文章の肉部分にぐいっと食い込む、そんな感覚に捉われることがある。あまり似た知的経験を知らないのだけど、あれってなんなんだろう。月並みな表現をつかうと「深く読む」ことになるからだろうか。面白い。翻訳にちょっとだけ興味があるけど、絶望的なまでに英語力が足りてないのが悲しい。 

 閉店後、社長と隼の三人で飲む。グロ・プランとフォレスト・ヒルリースリング、ソーブレ・リアス。白ばっかか。そのあとタクシーで仙川に向かい、サンセールでしこたま飲む。あんまり覚えてないけど途中で俺は寝ていたらしい。隣に座ってたお姉さんたちと何かを話したと思うけど全部忘れた。